内部被曝を考察するブログ

2年近く前に骨折をしてから中断していた自転車通勤を再開しました。良い季節ですね。皆様がご健康でおられ、良い一週間でありますように。

「内部被曝」という言葉の問題点

このブログでは、「内部被曝」という問題に関する、新しい視点を提供し、今までの放射線医学の、特に、「内部被曝」の影響の見積もりの、どこに見落としがあり、どのような過小評価になっていたのかを、主にはCs137、そして、時折、C14やトリチウム、補足として放射性ヨウ素や放射性ストロンチウムに関して、論じてきました。

 

しかし、大筋の議論の完成させるにあたり、当初より抱いていた、「内部被曝」という言葉のもつ、正確ではないニュアンスへの違和感をあげておきたいと思います。この「被曝」という言葉のせいで、誰もが誤誘導にあってしまい、物事の本質に目くらましをされていた点に関し、指摘しておきたいと思います。

 

このブログ全体を通して論じている通り、Cs137のごく微量の「内部被曝」で問題になる、一つの大きなパラメータの見落としは、その「物性」の変化でした。トリチウム、C14など、ほぼ、このブログで取り上げた内部被曝核種での、旧来理論での見落としも、やはり、崩壊時の物性の変化でした。

 

「被曝」という言葉が用いられた瞬間に、どうしても、誰もが、「出てくる放射線」の方に誘導されてしまい、残された原子核の、物性としての変化の重要性を忘れてしまいがちになります。

 

したがって、このブログで取り扱ったテーマは、今後の、新しい、放射線医学の重要分野として、黎明期を迎えることになると思いますが、その暁には、「内部被曝」という言葉から進化し、より、これら一連の現象の本質を捉えるような専門用語を定着させて行かなければなりません。「放射性核種取り込み時の物性変化学」「放射性核変換による生体への影響」「放射性核変換時の物性化学・生化学・生物学・医学」「放射性核種内部崩壊医学」「放射性物質内部核変換物性医学」、、、、もう少し、適切なタームを思いつきそうな気もしますが、今はこのくらいで。

 

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