内部被曝を考察するブログ

https://www.youtube.com/watch?v=VgbgU16FZKM パリコミューンの季節ですね。平和とはなんなんなのだろう。戦いとはなんなんだろう。犠牲とはなんなんだろう。締め切りが一つ終わりましたが、また2週間後に大きな締め切りと、同時に学会発表を控えています。私の戦いの季節です。皆様ご健康で良い週末を。

Kチャネルから見たときのKイオンとCsイオンは全く別物

さて、基本事項をある程度確認した段階で、放射性カリウム(K40)と、放射性セシウム(Cs134/137)の違いについて、話を戻してみましょう。 説明したいテーマは、K40=無害、Cs134/137=有害、というインパクトの差が生じ得る可能性に関する議論です。 ーーーー…

カリウムチャネルにかんしての基本的事項の確認

同じ同族アルカリ金属元素のNaも、Kも、Csもデジタルな認識わけをできる、というのが、生命体の基本です。まずは、これを解説します。 元素表を見てましょう。 (他サイトからの転用に手を加えました) 一番左にあるNaやKやCsは、「アルカリ金属元素」とよば…

メカニズム(カリウムチャネルに関して)

一般論として、非放射性であろうが、放射性であろうが、セシウムという元素(Cs)が、生体内で、カリウムチャネル、という生命体分子にくっつき、影響を及ぼすのは、我々基礎医学者にとってみれば、常識中の常識で、日常的に、医学実験で頻繁に使う手法です。…

メカニズム(現代核物理学の中のユニークな現象)

現行の放射線障害理論の背景にある物理学法則として、どの各種から出ようが、α線はα線、β線はβ線、γ線はγ線で、それぞれの放射線の電離能の強さこそが大事で、これによって、ターゲットに与えるすべての影響がきまり、どの元素、どの各種から出る放射線かは…

Bandazhevskyのデータと、その他の疫学調査との整合性

ごく微量のセシウム内部被曝で、心臓伝道系の障害や神経症状が起こる、というデータは、あまりに衝撃的な内容なので、まず、その他の疫学調査との整合性を確認したいと思います。 わが国では、都築正男先生が、広島原発後に、「慢性被曝症状」というものをレ…

Bandazhevskyの心電図データと動物実験との整合性

ごく微量なセシウム内部被曝で、心電図異常、というのは、衝撃的でもあり、かつ重要なデータなので、動物実験データで確認する必要があります。私も、原発事故後に、文献検索を行い、以下の論文に行き当たりました。 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/183…

セシウム内部被曝によるBandazhevskyのデータの理解

ごく微量のセシウム内部被曝によって、心電図異常が起こる、というデータを、チェルノブイリ原発事故後に、Bandazhevskyという学者が、2004年のSwiss Med Weekly誌に発表しています。原文は、以下のサイトで入手可能です。http://radionucleide.free.fr/Stre…

はじめまして

原発事故後、ずっとセシウムの内部被曝を理解しようと思考を重ねていました。直感としてはある程度の雑な考えの道筋は出きてはいたものの、最近になって、定量計算やいくつかの考え方のめどが立ちました。小さなことでも結構ですので、指摘・批判をいただけ…